アクシズMXエアー粒剤

  • アクシズMXエアー粒剤

SU 抵抗性雑草対策成分「メソトリオン(MX)」、ノビエに定評のある「ピリフタリド」に、除草剤成分「メタゾスルフロン」の 3 成分を配合した初中期一発除草剤です。散布適期が移植水稲の移植後7日からノビエ4葉期まで、直播水稲の稲1葉期からノビエ4葉期までと幅広く、まき遅れによる雑草の取りこぼしを低減し、翌年の発生原因となるクログワイ、オモダカなどの多年生雑草の塊茎形成を抑制します。ドローンやラジコンボートなど様々な散布方法に対応できる軽量・自己拡散型の省力製剤であるエアー粒剤です。

最終更新日2024/05/29

製品カテゴリ
水稲用除草剤
  • おすすめ
  • 適用表
  • 製品概要
  • 製品詳細
  • 製品概要

    登録番号: 第24776号
    種類名:
    ピリフタリド・メソトリオン・メタゾスルフロン粒剤
    有効成分:
    ピリフタリド 8.0%、メソトリオン 3.0%、メタゾスルフロン 2.7%
    毒物及び劇物
    取締法:
    非該当
    性状: 淡褐色粒状
    有効年限: 3年
    包装: 900g (30a規格) x 10袋
    作⽤機構分類番号
    (RAC番号):
    除草剤分類2,27,2

    作⽤機構分類番号(RAC番号)の追加情報:シンジェンタの「薬剤耐性・抵抗性管理」

    製品詳細

    特長

    • 移植水稲の移植後7日からノビエ4葉期まで、直播水稲の稲1葉期からノビエ4葉期までと幅広い散布適期で、多彩な作業スケジュールに対応。
    • 相性の良い3つの有効成分で、従来の初中期一発剤では防除しにくい、後発の難防除雑草にも優れた防除効果を発揮。

      ※ただし、圃場の状況によっては初期除草剤との組み合わせが必要です

    • ドローンやラジコンボートなど様々な散布方法に対応できる軽量・自己拡散型の省力製剤です。
    • 水管理の難しい圃場でもノビエに安定した効果。
    • 天然由来の有効成分メソトリオンを含有しており、SU抵抗性雑草に高い防除効果を発揮します。

    適用表 PDFで適用表を見る

    作物名 適用雑草名 使用時期 使用量 本剤の使用回数 使用方法 ピリフタリドを含む農薬の総使用回数 メソトリオンを含む農薬の総使用回数 メタゾスルフロンを含む農薬の総使用回数
    移植水稲 一年生雑草 移植後7日〜ノビエ4葉期ただし、収穫45日前まで 300 g/10a 1回 湛水散布、水口施用又は無人航空機による散布 2回以内 2回以内 2回以内
    移植水稲 多年生広葉雑草 移植後7日〜ノビエ4葉期ただし、収穫45日前まで 300 g/10a 1回 湛水散布、水口施用又は無人航空機による散布 2回以内 2回以内 2回以内
    直播水稲 一年生雑草 稲1葉期〜ノビエ4葉期ただし、収穫45日前まで 300 g/10a 1回 湛水散布、水口施用又は無人航空機による散布 2回以内 2回以内 2回以内
    直播水稲 マツバイ 稲1葉期〜ノビエ4葉期ただし、収穫45日前まで 300 g/10a 1回 湛水散布、水口施用又は無人航空機による散布 2回以内 2回以内 2回以内
    直播水稲 ホタルイ 稲1葉期〜ノビエ4葉期ただし、収穫45日前まで 300 g/10a 1回 湛水散布、水口施用又は無人航空機による散布 2回以内 2回以内 2回以内
    直播水稲 ウリカワ 稲1葉期〜ノビエ4葉期ただし、収穫45日前まで 300 g/10a 1回 湛水散布、水口施用又は無人航空機による散布 2回以内 2回以内 2回以内
    直播水稲 ミズガヤツリ 稲1葉期〜ノビエ4葉期ただし、収穫45日前まで 300 g/10a 1回 湛水散布、水口施用又は無人航空機による散布 2回以内 2回以内 2回以内
    直播水稲 ヒルムシロ 稲1葉期〜ノビエ4葉期ただし、収穫45日前まで 300 g/10a 1回 湛水散布、水口施用又は無人航空機による散布 2回以内 2回以内 2回以内
    直播水稲 セリ 稲1葉期〜ノビエ4葉期ただし、収穫45日前まで 300 g/10a 1回 湛水散布、水口施用又は無人航空機による散布 2回以内 2回以内 2回以内

    使用上の注意

    効果・薬害等の注意

    • 使用量にあわせて秤量し、使いきってください。

    • 本剤は雑草の発生前から生育初期に有効なので、ノビエの4葉期までに時期を失しないように散布してください。なお、多年生雑草は生育段階によって効果にふれが出るので、必ず適期に散布してください。オモダカは矢じり葉1葉期まで、ホタルイ、ウリカワ、ミズガヤツリは4葉期まで、ヒルムシロは発生期まで、セリは再生始期まで、クログワイ、コウキヤガラ、シズイは草丈10cmまでが本剤の散布適期です。特に、オモダカ、クログワイ、コウキヤガラ、シズイは発生期間が長く、遅い発生のものまでは十分な効果を示さないので、必要に応じて有効な後処理剤と組み合わせて使用してください。

    • 移植水稲の場合には苗の植付けが均一となるように、また湛水直播の場合には、は種が均一になるように、それぞれ代かきはていねいに行ってください。未熟有機物を施用した場合は、特にていねいに行なってください。

    • 散布に当っては、やや深めの湛水状態(水深5~6 cm)にして水の出入りを止めてください。湛水散布の場合は田面に散布し、散布後3~4日間は通常の湛水状態(水深3~5 cm)を保ち、散布後7日間は落水、かけ流しはしないでください。また、入水は静かに行ってください。

    • 直播水稲の場合は、以下に注意してください。

      1. 散布は湛水条件で行ってください。

      2. 稲の根が露出する条件では薬害を生じるおそれがあるので注意してください。

      3. 散布後に異常低温または高温傾向が予測される場合は、薬害を生じるおそれがあるので注意してください。

    • 下記のような条件下では薬害が発生するおそれがあるので使用をさけてください。特に下記、①~③の条件と散布時または散布数日以内の梅雨明けなどによる異常高温が重なると初期生育の抑制が顕著になるので注意してください。

      1. 砂質土壌の水田及び漏水の大きな水田(減水深が2cm/日以上)。

      2. 軟弱な苗を移植した水田。

      3. 極端な浅植えの水田、および浮き苗の多い水田。

    • 散布時に藻類・表層はく離などの浮遊物が多い場合は、本剤の拡散が不十分になり、部分的な薬害や効果不足を生じるおそれがあるので使用はさけてください。

    • 活着遅延を生じるような異常低温が予測されるときは、初期生育の抑制などが生じるおそれがあるので、このような条件下での使用に際しては、都道府県の防除指針に基づき関係機関の指導を受けることが望ましいです。

    • 梅雨期等、散布後に多量の降雨が予想される場合は除草効果が低下することがあるので使用をさけてください。

    • 本剤はその殺草特性から、いぐさ、れんこん、せり、くわいなどの生育を阻害するおそれがあるので、これら作物の生育期に隣接田で使用する場合は、十分注意してください。

    • 本剤散布後の田面水を他作物に灌水しないでください。

    • いぐさの栽培予定水田では使用しないでください。

    • 本剤を無人航空機による散布に使用する場合は次の注意事項を守ってください。

      1. 散布は使用機種の使用基準に従って実施してください。

      2. 専用の粒剤散布装置によって湛水散布してください。

      3. 事前に薬剤の物理性に合わせて粒剤散布装置のメタリング開度を調整してください。

      4. 散布薬剤の飛散によって他の植物に影響を与えないよう散布区域の選定に注意し、当該水田周辺部への飛散防止のため散布装置のインペラの回転数を調整し、ほ場の端から適切な距離を離してほ場内に散布してください。

      5. 水源池、飲料用水等に本剤が飛散、流入しないように十分注意してください。

      6. 散布終了後は次の事項を守ってください。

        1. 使用後の空の容器は放置せず、安全な場所に廃棄してください。
        2. 使用残りの薬剤は必ず安全な場所に責任者を決めて保管してください。
        3. 機体の散布装置は十分洗浄し、薬剤タンクの洗浄廃液は安全な場所に処理してください。
    • 本剤を水口施用する場合は次の注意事項を守ってください。

      1. 田面が露出していない浅水の状態の時に、水尻を止め、勢いよく入水を開始してください。

      2. 入水時に本剤を水口に施用し、入水開始から5~6時間で5cm程度の湛水が可能な水量にて、流入水とともに本剤を水口に近い高さから少しずつ投入し水田全面に拡散させてください。

      3. 施用後、田面水が通常の湛水状態(水深5cm程度)に達した時に必ず水を止め、田面水があふれ出ないように注意し、施用後7日間は落水、かけ流しはしないでください。

      4. 水田への給水量が十分に確保できない場合には、本剤の拡散が不十分となり、部分的に薬害が発生したり効果不足が生じることがあるので、水口施用を行わないでください。

      5. 施用時に藻類・表層はく離などの浮遊物が多い場合には、本剤の拡散が妨げられ、部分的に薬害が発生したり効果不足が生じることがあるので、水口施用を行わないでください。

      6.  本剤の拡散を極端に偏らせる様な強風状況では、部分的に薬害が発生したり効果不足が生じることがあるので、水口施用を行わないでください。

    • 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意するほか、別途提供されている技術情報も参考にして使用してください。特に初めて使用する場合や異常気象時は、普及指導センター、病害虫防除所など関係機関の指導を受けることが望ましいです。

    安全使用上の注意

    • 本剤は眼に対して強い刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに十分に水洗し、眼科医の手当を受けてください。

    • 散布の際は保護眼鏡、農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換してください。

    • 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。

    • かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。

    環境保護上の注意

    • 水産動植物(藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。

    • 無人航空機による散布で使用する場合は、飛散しないよう特に注意してください。

    • 散布後は水管理に注意してください。

    • 散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空袋等は、水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。

    貯蔵上の注意

    • 直射日光をさけ、食品と区別して、なるべく低温で乾燥した場所に密封して保管してください。