チルト乳剤25

  • チルト乳剤25_500ml

麦の赤かび病の仕上げ防除や、デントコーンのすす紋病まん延防止にかかせない殺菌剤です。浸透移行性に優れ、赤かび病を引き起こす2つの病原菌に、より優れた効果を発揮します。

最終更新日2024/04/10

製品カテゴリ
殺菌剤
  • 適用表
  • 製品概要
  • 製品詳細
  • 製品概要

    登録番号: 第17725号
    種類名:
    プロピコナゾール乳剤
    有効成分:
    プロピコナゾール:25.0%
    毒物及び劇物
    取締法:
    非該当
    危険物: 第4類第2石油類
    性状: 黄赤色澄明可乳化油状液体
    有効年限: 500ml 5年、5L 4年
    包装: 500mL×20瓶、5L×4缶
    作⽤機構分類番号
    (RAC番号):
    殺菌剤分類3
    作⽤機構分類番号(RAC番号)の追加情報:シンジェンタの「薬剤耐性・抵抗性管理」

    製品詳細

    特長

    1. 麦の赤かび病の仕上げ防除や、デントコーンのすす紋病まん延防止にかかせない殺菌剤です。

    2. 浸透移行性に優れ、赤かび病を引き起こす2つの病原菌に、より優れた効果を発揮します。

    3. 作物のさらなる高品質化はもちろん、収量の安定に役立ちます。

    4. 小麦の収穫予定が早まっても、収穫3日前まで使えるので安心です。

    上手な使い方

    秋播小麦の場合(北海道の事例)

    チルト乳剤25の上手な使い方

    適用表 PDFで適用表を見る

    作物名 適用病害虫名 希釈倍数 使用液量 使用時期 本剤の使用回数 使用方法 プロピコナゾールを含む農薬の総使用回数
    とうもろこし すす紋病 1000倍 100〜300L/10a 収穫7日前まで 2回以内 散布 2回以内
    とうもろこし すす紋病 8倍 0.8L/10a 収穫7日前まで 2回以内 無人航空機による散布 2回以内
    とうもろこし すす紋病 16倍 1.6L/10a 収穫7日前まで 2回以内 無人航空機による散布 2回以内
    飼料用とうもろこし すす紋病 1000倍 100〜300L/10a 収穫7日前まで 2回以内 散布 2回以内
    飼料用とうもろこし すす紋病 8倍 0.8L/10a 収穫7日前まで 2回以内 無人航空機による散布 2回以内
    飼料用とうもろこし すす紋病 16倍 1.6L/10a 収穫7日前まで 2回以内 無人航空機による散布 2回以内
    小麦 赤さび病 250〜500倍 25L/10a 収穫3日前まで 3回以内 散布 5回以内(根雪前は2回以内、春期以降は3回以内)
    小麦 赤さび病 1000〜3000倍 60〜150L/10a 収穫3日前まで 3回以内 散布 5回以内(根雪前は2回以内、春期以降は3回以内)
    小麦 うどんこ病 2000〜3000倍 60〜150L/10a 収穫3日前まで 3回以内 散布 5回以内(根雪前は2回以内、春期以降は3回以内)
    小麦 赤かび病 8倍 0.8L/10a 収穫7日前まで 3回以内 無人航空機による散布 5回以内(根雪前は2回以内、春期以降は3回以内)
    小麦 赤かび病 1000〜2000倍 60〜150L/10a 収穫3日前まで 3回以内 散布 5回以内(根雪前は2回以内、春期以降は3回以内)
    小麦 眼紋病 1000〜2000倍 60〜150L/10a 収穫3日前まで 3回以内 散布 5回以内(根雪前は2回以内、春期以降は3回以内)
    小麦 黒変病 1000〜2000倍 60〜150L/10a 収穫3日前まで 3回以内 散布 5回以内(根雪前は2回以内、春期以降は3回以内)
    小麦 黄斑病 1000倍 60〜150L/10a 収穫3日前まで 3回以内 散布 5回以内(根雪前は2回以内、春期以降は3回以内)
    小麦 葉枯症 1000倍 60〜150L/10a 収穫3日前まで 3回以内 散布 5回以内(根雪前は2回以内、春期以降は3回以内)
    小麦 なまぐさ黒穂病 750倍 60〜150L/10a 根雪前 2回以内 散布 5回以内(根雪前は2回以内、春期以降は3回以内)
    小麦 なまぐさ黒穂病 8倍 0.8L/10a 根雪前 2回以内 無人航空機による散布 5回以内(根雪前は2回以内、春期以降は3回以内)
    小麦 紅色雪腐病 750〜1000倍 60〜150L/10a 根雪前 2回以内 散布 5回以内(根雪前は2回以内、春期以降は3回以内)
    小麦 雪腐小粒菌核病 750〜1000倍 60〜150L/10a 根雪前 2回以内 散布 5回以内(根雪前は2回以内、春期以降は3回以内)
    小麦 雪腐小粒菌核病 150倍 25L/10a 根雪前 2回以内 散布 5回以内(根雪前は2回以内、春期以降は3回以内)
    小麦 雪腐小粒菌核病 8倍 0.8L/10a 根雪前 2回以内 無人航空機による散布 5回以内(根雪前は2回以内、春期以降は3回以内)
    大麦 網斑病 1000倍 60〜150L/10a 収穫21日前まで 1回 散布 1回
    大麦 雲形病 1000倍 60〜150L/10a 収穫21日前まで 1回 散布 1回
    大麦 うどんこ病 2000〜3000倍 60〜150L/10a 収穫21日前まで 1回 散布 1回
    大麦 赤かび病 1000〜2000倍 60〜150L/10a 収穫21日前まで 1回 散布 1回
    大麦 赤かび病 8倍 0.8L/10a 収穫21日前まで 1回 無人航空機による散布 1回
    きく 白さび病 3000倍 100〜300L/10a 発病初期 3回以内 散布 3回以内

    使用上の注意

    効果・薬害等の注意

    • 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。

    • 眼紋病に対して、本剤2000倍で使用する場合は節間伸長期頃に2回散布してください。

    • 本剤はイネ科以外の畑作物(野菜類、豆類等)、果樹類および茶等に飛散すると、生育抑制や縮葉などの薬害を生じるおそれがあるので、周辺に栽培されている作物へは飛散しないよう十分注意して散布してください。

    • 本剤の連続使用により薬剤耐性菌が出現するおそれがあるので、連用をさけ作用性の異なる薬剤と組み合わせて輪番で使用してください。

    • 本剤を無人航空機による散布に使用する場合は次の注意事項を守ってください。

      1. 散布は各散布機種の散布基準に従って実施してください。
      2. 散布機種に適合した散布装置を使用してください。
      3. 散布中に薬液が漏れないよう、機体の散布配管やその他の散布装置の点検を十分に行ってください。
      4. 自動車の塗装汚染等、散布薬液の飛散による他の分野への影響に注意して、散布地域の選定に注意し、散布区域内の諸物件に十分留意してください。
      5. 小麦に使用する場合、高温条件下では、葉に薬害(ネクロシス)を生じるおそれがあるので、高温時の散布をさけてください。
      6. 未成熟とうもろこしの生育初期に使用する場合、薬液が付着した葉に薬害(クロロシス)を生じるおそれがありますが、その後の生育に影響はありません。
      7. 散布終了後は次の項目を守ってください。
        • 使用後の空容器は放置せず、安全な場所に廃棄してください。
        • 使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。
        • 機体の散布装置は十分洗浄してください。また、薬液タンクの洗浄廃液は河川等に流さないでください。     
    • 小麦に対して希釈倍数150〜500倍(使用液量25L/10a)で散布する場合は、少量散布に適合したノズルを装着した乗用型の速度連動式地上液剤散布装置を使用してください。

    • 散布量は対象作物の生育段階、栽培形態及び散布方法に合わせ調節してください。

    • 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。

    • 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
    •  適用作物群に属する作物、又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、普及指導センター、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。

    安全使用上の注意

    • 誤飲などのないよう注意してください。

    • 本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。
      眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
      使用後は洗眼してください。

    • 本剤は皮膚に対して強い刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意してください。
      付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。

    • 散布液調製時及び散布の際は保護眼鏡、不浸透性手袋、ゴム長靴、不浸透性防除衣などを着用してください。

    • かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。

    環境保護上の注意

    • 散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器等は水産動物に影響を与えないよう適切に処理してください。

    貯蔵上の注意

    • 危険物第4類第2石油類に属するので火気には十分注意してください。
    • 火気をさけ、直射日光が当らない低温な場所に密栓して保管してください。